Muzonoのアルバム【gateway】に参加している「Hisomi-TNP」は群馬を拠点に活動するRound Table Recordings代表のMC。
日本屈指とも言えるその極めてスキルフルな高速ラップは文学性の高い繊細な詩世界と合わさり、聴く者の記憶にその存在を鮮やかに刻み付ける。
恐ろしくシャープなラップを吐き出すラッパーとして同業者からのリスペクトを得る一方、坂本龍一やShing02の「Stop Rokkasho」プロジェクトへの楽曲参加やダルフール紛争の犠牲者支援曲発表等、環境汚染や社会問題への取り組みも精力的に行っている。
今回は、現在、ファーストアルバム「シュルデイズ」に続くアルバムを製作中というHisomi-TNP氏を招き「Gateway」への参加を中心にお話を聴いてみた。
シュルデイズ収録「歪みの実/Hisomi-TNP」PV
//www.youtube.com/embed/fGFv-igxvAw
１ 今回feat参加に至った経緯を教えてください
Hisomi-TNP:meisoさんとの作品で知り合ってから何度かお話させていただいたりしていて、京都でご一緒した時は急遽ライヴのDJを引き受けてくれて凄く助かりました。それから数日してアルバムへのお誘いをいただきました。
２ ラップを始めた時期、きっかけを教えて下さい。
Hisomi-TNP:人前で初めてラップしたのは高校2年だったかな、スケボー仲間とは別にダンスやDJ、グラフィティに詳しい子たちと遊ぶようになってラップに限らず詩には興味があったので試しに作ってみたら面白くなってきて、今思えば飽きずにずっと付き合えるものに出会うっていうのはその時のそういう感じだったのかなぁと。伝わらない伝え方ですけどね。
３ muzonoはどんなビートメーカーですか？
Hisomi-TNP:力が抜けていて凄くフラットな印象があります。それからピュアな感じ、皆さんそうでしょうけど純粋に音楽に恋している感じ、愛というよりも恋かな。僕は音にしても言葉にしても人間味とか経験が滲み出るような人が好きですが彼は正にそんな感じがします。色々乗り越えて今があるんだろうなって、あくまで想像ですけど。
４ 曲のタイトル「2020」はどんな意味が込められているのでしょうか？
Hisomi-TNP:2020は西暦なんですが、惑星の並び的にとても意味深い年になりそうだなぁと、またこんなこと言ってると怪しいだけですけどね。東京オリンピックもこの年だし、世界に様々な動きがあるんだろうと思うわけです。じゃあ今、この国はどんなだろうって考えて、身の周りに有るもの、無いもの、足りてる？足りない？って自問しながら想いを廻らせながら書いたんです。一度切りの人生だし、今の自分のスタンスみたいなものを再認識できればいいかなって、それで2020っていう遠いようで近い未来にポイントを置いてみると、そこまで行く道筋が見えてきて視界が広がるんですよね。ナビは現在地と目的地を入れて始めてルートを教えてくれます。だから今自分が何処に居て、何処へ向かうかということに興味を持つことは、自分にとってのルートを知る第一歩なんだと思うんです。
[Gateway Trailer Video]
//www.youtube.com/embed/uEKfZvMg2Qg
５ 今後の活動予定について教えてください。
Hisomi-TNP:これまでと変わらず良いご縁があればライヴや今回のような音源への参加もあると思います。それからニーヤンがイカした音源を制作中です。
６ ヒップホップ以外で最近のマイブームがあったら教えてください。
Hisomi-TNP:今年は初めて一から米作りをしているのと、子育てかな、どちらも学ぶことが多いからしばらくはマイブームでしょうね。
ブッキング等は http://www.rtrec.com/
“Gateway” by Muzono
Meiso and Muzono、Lionz Of ZionまたはChelookとしても活躍するビートメイカーMuzonoが各地のラッパーとの共同制作楽曲を集め、自身初となるラップアルバムをリリース！成熟したリリックとシンプルなビートが心地良い珠玉の１枚！
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TRACK LIST :
1. ゆらり feat. Ni-YANG and Shinya Cunel
2. Park Slope Moms feat. Yungoh
3. 冬なのに根っこは feat. Ni-YANG
4. Soul Inventor feat. E13
5. ストロボ心電図 feat. Meiso
6. 2020 feat. Hisomi-TNP
7. Heaven feat. Yungoh
8. 夕暮れジョナサン feat. Ni-YANG
